草津白根有料道路

白根山までの道はゴールデンウィークあけに開放される。それだけ雪が深いのだが、大学2年の時、当時パジェロに乗っていた私は4WDに過信しすぎてノーチェーン、夏タイヤで出かけた。当時お付き合いをしていた彼女はどちらかというと私の生活スタイルに合わせてくれるタイプであったので、このような危険ドライブにもいつも楽しそうに付き合ってくれた。雪壁が2メートル級であったのでTVで見るCMのような風景は圧巻だった。しかし意気揚々としていたのは入口までで途中は凍結もあり滑りまくりで生きた心地がしなかった。1キロも走っていないあたりで、とうとう壁に激突、後輪を端の溝にスタックさせ一大事。付近の方が5人程度手伝って押し上げてくれたおかげで何とか回避できたが、その場から引き返す選択をせず、更に突き進むと彼女の顔が険しくなった。どうも普通なら引き返すところを私の選択が気に入らなかったようだ。そうこうしているうちに何とか志賀高原入口まで無事到着したのだが、その時間帯はすでに日曜日の夕方となっていた。何をすることなくそのまま帰宅の時へ。彼女の住まいは神奈川県の伊勢原である。この地から300キロはある。結局帰宅したのは夜中12時を過ぎていた。私は彼女の母親から叱られ、そして埼玉まで帰宅したのである。こんな生活は大学生だったからできることであり、今となってはいい思い出である。しかしあの時のパジェロは多少の擦れ傷はできたものの致命的な事故にはならずボディー剛性は素晴らしいものであった。

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