自己紹介11

3月22日東京地方裁判所にて債権者会議が行われた。裁判官3名、管財人1名、代理弁護人1名、そして私の計6名だ。100人くらい入れる部屋に5か所くらいのパーテーションで区切られたブースがありそこで会議は行われる。何十組いたであろうか部屋から人間があふれ出し、行列ができている。自分の場合には債権者も少なく、相手は保証協会のみだったのでことは5分で済んだ。

そう朝10:00から始まり、10:10分には破産確定した。友人の弁護士からは近くの薄暗い小さな喫茶店で「晴れて破産人。おめでとう。」が第一声だった。全く意味も分からず、どちらかというと何が?どうして?という思いであった。そうしてその時の言葉が10年以上たった今になってわかるのである。「これから10年はカードも持てない、ローンも組めない、現金だけの生活だよ。返済はなくなったけど、その分税金使ったのだから税金を返済分以上に払えるように頑張ってくれ!」と会話が続いた。正直帰り道も覚えていない。頭は全く空白でその言葉だけが残った。友人といえどもさすが弁護士。これが自分の人生の第2ステージの始まりであった。

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