年度末にやるべきこと

サクラも開花し、いよいよ新年度をむかえる時期に来た。テレビをつければ番組の変遷次期、新しいキャスターの紹介など、12月の年末時期よりも節目を感じる。会社も一般的には会計年度が変わり大きな節目となる。今年度の数字をまとめていると、どうしても売上下落、経費向上で内容は非常に悪い。紙の業界だけでなく製造業全般に起きている現象と想像する。さてそんな中でも経営者陣は来年度に向けて予算組や1年目標などを作る。弊社もこの作業に追われることとなる。データ収集は日ごろから行っているため分析する時間はさほど取らない。がしかし、この下げトレンドの中で利益体質までもっていく材料が少なすぎる。この1週間は頭から汗と血がにじみ出るくらい振り絞り考えをまとめた。結果、答えはでないものの今年度の動向と来年度やるべきことを何とかまとめあげた。

まず23年度の紙業界(弊社の場合)の中でも商業印刷物が激減している。コロナ時期(一昨年)と比較しても30%以上減少している。売り上げがそこまで下がらなかった理由としては、デザイン製本や他社でやらない、やれない仕事を積極的に受注したことに限る。更に直近3年間で3回の補助金申請を通し、1億円以上の設備投資を行ってきたことも後押しして下落と言うものの会社がどうにかなるほどではなかった。来年度はこの特殊な加工営業に全エネルギーを注ぎ、デザイン製本会社のパイオニアとして存在価値を見出すこととした。そして、現在登録申請しているセパレート本をデザイナーや制作会社と共にヒットさせるよう力を入れることとした。

以前から取り組んでいる機械販売、メンテナンス事業も併用して行い3月より2社の機械メーカーとコラボして弊社の一角でメンテナンス事業を開始した。現在のところ「帯掛け機」の直接的な売り上げは微々たるものだが、今後は2社のメーカーと共に

「中綴機のオーバーホール」「インサーター機械」「AIカメラ」などの販売をすることとした。

中でも本格的なデモンストレーションを現物で行うことは展示会以外では見られず、実際の製本現場を見ることもでき、テストなども行った販売方法は今まで存在していないはずである。この計画も数年前から取り組んだもののコロナで頓挫していたものを再度取り組んだのである。一か八かの計画ではなく、練りに練りあげて機械メーカーとも相当力を入れてきた事なので是非注視してもらいたい。

関連記事

TOP