仕事においても投資においても、はたまた家族などにおいても普段の生活を何げなくしていると、つい目先の事だけにとらわれてしまい、少し先のことが見えなくなる。これは家族との生活においては家のローンや子供の成長に伴う学費の事など何年か先、何十年か先の計画をたて収入と支出のバランスなどを考える。家族構成によっては親の老後生活、自分の老後生活についても大枠の認識をしている。それでもその環境認識をするのは年末や確定申告時期だけかもしれない。仕事においての環境認識は世の中の値動き、受注動向、トレンドなどなど多岐にわたる。投資においてはどうか?今日の5分足、1時間足にとらわれすぎると大きな年、月、日によるトレンドから外れることがある。今日1日は上昇トレンドなのに、つい5分足ばかりに目がい下落エントリーをするようなものだ。逆張りは存在するが大きなトレンドを認識しないままエントリーするとえらい目にあう。仕事においてもこの1年間はこうしよう、お客様の意向など大事なトレンドを見逃してつい目先の収益にこだわってしまう。よくあることだ。
そう、今この時期3月期はそんな環境認識をするための最適な時期だと思っている。過去最高水準の日経株価を打ち出し世間はバブル期なみの盛り上がりかもしれない。賃金上昇も中小企業も併せて上げていく動きがあるが生産人口7割を占める中小企業者たち全員に賃上げできるわけもない。やんわりと利上げと言いながら、日銀は大きく舵をきる。国は少子化対策、大胆な経済政策と言ってはいるが現実は違う。近い将来の金利の利上げも想像できる。今世の中は先進国の遅れを取り戻そうと躍起なのである。これは中小企業の終わりの始まりであると思っている。必要のない中小零細はつぶれる、合併、吸収などの整理が本格的に始まったということだ。補助金などで救われる企業は数少ないし本質からは大きく乖離する。人口減少、生産者人口が減れば当然の流れなのかもしれない。歯を食いしばって安い単価に耐えながら維持していくことも限界だと思う。本当に必要なものは高い単価でも動く。必要とされていないから安い単価で動くのだ。今ある世の中の動き、業界動向、環境認識が必要な時にきている。
目を覚ませ!大きく目を開き、どんな些細な小さな声も逃すな!神経を最大限集中させ、そして大枠を見ろ!と自分に言い聞かせている。