ファーストステージの終了

乳がん治療、抗がん剤投与から9か月目にして最初のステージが終了した。細かく言うと第一段階目の抗がん剤が3か月、少し間をあけ第2段階の抗がん剤飲み薬、少し間をあけ第3段階目の抗がん剤投与である。そして約2週間後にペット検査、その後MRI、エコー、血液検査をセットで行い結果を待つことに。この間は当事者でない自分も正常な精神状態ではなく、1時間おきに目が覚める不眠症に陥った。結果はというと、跡形もなく癌を死滅させることに成功したのだ。

ホッとするのと同時に次のステージが気になった。もともとトリプルネガティブという乳がんの中でも悪性度の高い種類であったため、抗ガン剤投与で死滅できないと再発率が高いと聞いていたので次が気になって仕方ないのである。しばらく1か月間は抗がん剤はお休みで、その後また検査をして方向を決めるとのことで、再度抗がん剤投与を続ける可能性も高いとのことであった。ただし、今の段階では全摘など外科的治療は行わないということですこぶる状態の良い結果であった。がしかし、肝臓数値と間質性肺炎を副作用で起こしており10日以上、ほぼ食事をとっていない。それでも100gも体重が落ちない、いわゆるむくみが慢性的に起きており抗がん治療を始めてから1番ひどい状態になっているのだ。歩くこともしんどく、寝返りすらうてない状態で見ていても気の毒である。これが抗がんでがん細胞をやっつけた代償かと思うと複雑な心境である。時たま足をほぐすなどのマッサージをしてあげて気を休めているが全く改善は見られない。ファーストステージは終了したものの、本当の闘いはこれから始まるんと予感もしている。喜ぶんだのはほんの一瞬であり、次の闘いに備えなくてはならない。

まずはこの1か月で肝臓数値を戻し、普通に食事をして代謝を上げなくてはならない。無理強いはできないので、本人のペースを最優先して寄り添うしかない。一度生え変わってきた髪の毛もこのタイミングでまた抜け始めた。抗がん剤の最後の抵抗なのか、はたまた試練を与えてきてるのか、簡単にいかないと訴えているのか、もうこんな思いをしたくない。当の本人は家族よりもつらいのだから我慢するしかない。医学の進歩には感謝であるが、もう少し速度を上げて欲しい。

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