少し興味があって3Ⅾデータを作るブース見学をしてきた。今年の春(2023年5月)以降に新しくスキャナーが登場したからだ。もともと3Ⅾデータは被写体の周りをハンディカメラで360度クルクルと回って撮影して、専用のソフトを操作して人間がデータを仕上げてくイメージだったのでめんどくさい、難しい作業と思って近寄れない自分とは関係ない世界と思っていた。しかし、どうだろう、新しいスキャナーは100個くらいのカメラの前に立ち、撮影は1秒、データは自動作成で10分もかからずできてしまう。なんという技術の進歩の速さだと驚いたものだ。全く興味もないわけでなく、逆にメタバース空間には興味もあったので少し時間を割いて見学してきた。
結果的に言うと、より興味が沸き次のビジネス展開の1つとしてとらえていた。ああ、なんと打算的で安易なんだろうと我ながらあきれていた。しかしそうは言っても一度興味が沸いたものはやらないと気が済まない性分なので、マーケットや今後のことを調査した。
3Ⅾの活用方法
- 製造業と設計
- 製品のデザインとプロトタイプの作成
- 製品のモデリングや設計
- 3Dプリンターによって物理的なモデルを製造
- 建築業
- 建築プロジェクトのデザイン、プランニング、可視化
- 3Dモデルを作成し、建築物の外観や構造を仮想的に確認
- ゲーム開発
- ゲームや仮想現実(VR)の制作において、キャラクターや環境のモデリング
- リアルな視覚効果を実現するために、高解像度で複雑な3Dモデルが必要
- 医療分野
- 医療機器やインプラントの設計に使用されます。
- 解剖学的な構造の3Dモデルを作成し、手術のシミュレーションや患者に対する説明
- 教育
- 学習教材の一部として、複雑な概念や物体を3Dモデルで視覚的に理解しやすくするために使用
- 仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を使用して、対話的な学習体験を提供
- エンターテインメント業界
- 映画やアニメーションの制作において、キャラクターやセットのモデリング
- 特殊効果の制作において、リアルな3Dモデルが必要です。
- 都市計画
- 都市のデザインや都市計画のために使用されます。
- シミュレーションを通じて、都市の発展や変化の影響を評価できます。
ざっくりとこんなところが今現在で回っている活用可能性のあるマーケットであるが、ゲームや教育、医療までと広範囲に活用範囲があるため商材ニーズはありそうだ。一般的に我々製造業から想像できるのは3Ⅾプリンターを使って実際に物体にすることくらいしか想像できないが、これほどまでの広範囲となると、今現在の平面の世界から飛び出して3Ⅾの世界に移るのはそう長い時間はかからないかもしれない。
3Ⅾが流行るかどうかの検証
- 拡張現実(AR)および仮想現実(VR)の進化
- ARとVRの技術が進化することで、リアルな3D体験が可能
- 教育、エンターテインメント、医療、訓練など、さまざまな分野での利用
- 産業用途の増加
- 製造業、建築業、医療分野など、さまざまな産業で3Dデータが活用
- 製品の設計や開発、効率的なプロセス管理などが向上し、競争優位性が生まれる
- デジタルエンターテインメントの需要
- ゲーム、映画、アニメーションなどのデジタルエンターテインメント分野では、高品質な3Dモデルの需要
- 3Dデータの需要を引き続き促進
- 教育およびトレーニング:
- 対話的で視覚的な学習体験を提供
- トレーニングやシミュレーションの分野でも重要な役割
3Ⅾの出力方法
- 3Dプリンティング
- 3Dプリンティングは、3Dデータを物理的なオブジェクトに変換
- 3Dプリンタは異なる種類の素材(プラスチック、金属、陶器など)を使用
- CNC加工
- CNC(Computer Numerical Control)加工は、コンピュータ制御された工作機械を使用
- 木材、金属、プラスチックなどの素材を使用して、精密な部品やモデルを作成
- レーザーカッティング
- レーザーカッティングは、レーザー光線を使用して材料を切断する方法
- 主に薄い素材やシート状の素材に適してる
- バーチャルリアリティ (VR) および拡張現実 (AR) プレゼンテーション:
- 3Dデータは、VRやARプラットフォームを使用して仮想空間内で表示
- デザインやモデルの視覚的な評価が可能になります。
- CADファイルとしての保存:
- 3Dデータは、CAD(Computer-Aided Design)ソフトウェアで使用するために、CADファイルとして保存
- 将来の設計や変更が可能
- ソフトウェアシミュレーション:
- 3Dデータは、ソフトウェア上でシミュレーションやテストを行うために使用
まとめ
ここまで調べていくと、どうやら未知の世界ではあるが、現在我々が行っている紙媒体の2Ⅾ世界とは別物で2Ⅾからの進化というよりも別次元でものが動く可能性を感じる。ただペーパーレス化が進む現代社会においてはまず紙媒体の限界を知り、別次元、別世界で動く可能性のある3Ⅾ世界に飛び込むのも1つの手かもしれない。